前の歯医者で削られた、抜かれた!
2018/12/04
前の歯医者に、
『いっぱい削られて…』
『神経ぬかれて…』
『何本も抜かれて…』
『歯石とられて…』
などなど、
まるで被害にでもあったかのように、
お話をされる方がいらっしゃいます。
でもね、どの歯医者も、
けっしてあなたに危害を加えるつもりなんてありません。
いつもあなたのためを思っています。
あなたの事を考えて、治療したのだと思います。
じゃあ、なんで、そうなるのか?
<説明不足>
一般的にそう言われることが多いです。
それは確かだと思いますが、
それだけなんでしょうか?
本当に患者さんが嫌がっているのに
ムリヤリ治療したのでしょうか?
多くの歯医者は説明してるはず
たいていの歯医者は、
患者さんの今の状態を説明し、
どういう治療になるかを説明し、
おおむねの治療の見通しなども
ちゃんと説明していると思うのです。
患者さんは、すべては、わからない
しかし、患者さんからすれば、
理解できるところ、
なんとな~くわかるところ、
あんまりわからないところ、
サッパリわからないところ、
これらが、ごちゃまぜになっているのです。
歯医者にとっては、すごく簡単なことでも、
患者さんからすれば、ほとんどがわかっていません。
すぐに忘れます
そんなレベルでは、家に帰ったら忘れてしまいます。
いや、家に帰る途中にも忘れてしまいます。
もしかすると、さっきまでわかっていたのに、
治療途中に???と、なっているのかもしれません。
そうなんです。
人間、だれでも、どんなことでも、
専門分野の事は当たり前のようにわかりますが、
そうでない分野は、わかってもすぐに忘れるものです。
エビングハウスの忘却曲線って知ってますか?
1時間たったら半分わすれて、
1日たったら70%も忘れるんです。
歯医者で聞いたことなんて、
すぐに忘れると思いませんか?
では、どうすればいいか
ここからは、私からの提案です。
もちろん、歯医者が患者さんに対して、
キチッと説明するのは大前提です。
一度、よ~く考える
いま、ものすごく痛くてどうしようもない、
という状態でなければ、
一回、家に持ち帰ってよく考えてから、
治療を受けるのもアリだと思います。
初診日は説明だけしてもらって、
治療はあとで受けるのもいいかもしれません。
まぁ、これは歯医者だけではなく、
これ!イイ!っ、と、思って買い物をして、
あとで後悔しないようにすることと、
似ているかもしれませんね。
説明内容を文字にする
あとで、もう一度見直せるように、
歯医者に簡単なコメントをもらうとか、
自分でメモをとっておくといいかもしれません。
一応、歯医者にことわってから、
ボイスレコーダーに録音するのもアリです。
それを歯医者に言うのは勇気がいると思うけど…。
何回も同じことを質問する
それでもわからなかったり、
忘れてしまうのはフツーなことです。
あなたは歯医者じゃないんですから。
新しい疑問が生まれているのかもしれませんし。
でもそのまま、治療を受けたら、
お互いに嫌な思いをするかもしれません。
そんな時は、治療を始める予定の日に行ったとしても、
もう一度説明を聞きなおしましょう。
あなたが暗記してしまうまで聞きなおしましょう。
何もかも納得した上なら、
○○された!
とはならないはずです。
どうでしょうか。
まぁ、今日書いた内容は、
『時間ないから、サッサと早くして!』
『まかせるから、パッパと終わらせて!』
と、お考えの患者さんには、
全く関係のない話です。
今日はここまで。