治療したら、いつまでもつの?
2018/12/04
「先生! この治療、いつまでもつの?」
「先生! これ、ええ材料でやったら、どんだけもつの?」
よくよく、ご相談される質問です。
患者さんの思いからすれば、
治療後の事は、とても気になると思います。
誰にでも『一生もんですよ!』と、言いたい…
でも、そう言えるのは、
いろいろな条件がクリアできている還暦以上の方でしょうか。
でも、すこし、考えてみて下さい。
かぜをひいて、お医者さんに行ったとします。
「先生! かぜなおったら、いつまで健康もちますか?」
って、聞きますか?
骨折して、整形外科でギブスを巻いてもらいながら、
「先生! 骨折がなおったら、いつまでもちます?」
って、聞きますか?
歯科は、自分以外の材料を使うので、
患者さんの思いからすれば、
耐用年数が気になるところではあります。
しかしながら、
物は必ず劣化します。
物は必ず古くなります。
だから、
いつまでもちますか?
どのくらい、もつんですか?
と聞かれても、
あなたの使い方、あなたの扱い方次第ですよ、
としか、答えようがありません。
新しくてもテキトーに使って、手入れをしなければ、
すぐに痛みます、すぐに壊れます。
古くても、いつもいたわって、
大事に大事に使ってあげれば、
いつまでも長持ちします。
あなたのお口も、歯もおんなじです。
ましてや、一度、痛い思いをして修理をしているのです。
どうか、せっかく治療したあなた歯を、
いついつまでも長持ちさせて下さい。
私は、あなたが悪くなった原因をしっかり調べ、
それを、あなたにわかりやすく説明します。
そして、もう二度と悪くならないように、
どうすればいいのか、その方法をお伝えします。
それから私は、完ぺきにあなたの歯をなおし、
長持ちするようにメンテナンスします。
ここまで、読んだあなたは、
「結局は、毎日の歯みがきしだい」ってことでしょ、
とおもっているはずです。
でも、60%~70%そうなんですが、
それだけではないんです。
実は、あなたのかんでいる動作や、
あごの動かし方、垂直方向だけではなく、
左右や前後からの歯と歯の接触の仕方によって、
あなたの歯の運命は大きく変わっていくのです。
あなたの歯も、治療した歯も、
あなたの使い方次第で、
寿命は決まります。
そのアドバイスをするのが、
私の役目だと思っています。
今日はここまで。