先生!頑張って歯みがきしてるのに、なんでまた虫歯になるの?
2017/08/24
吉田歯科では、治療にかかる前、
患者さんに色々な検査を受けてもらっています。
その中のひとつに、虫歯菌の検査があります。
結果は、こんなタイプの人や
こんなタイプの人、
こんなタイプの人と、さまざまです。
お口の中に、どれくらいの虫歯菌が
住み着いているかを調べる検査です。
一般的には、こんなタイプの人が虫歯になりにくい、
と思われていますが、実はそうでもないんです。
虫歯が、どうやってできるかを知っていますか?
虫歯にならないようにするためには、
どうすればよいか知っていますか?
とお聞きすると、たいていの人が、
『毎日、頑張って歯をみがいて、
この検査結果で出た虫歯菌を少なくする!』
と、答えます。
残念ながら、実はソレ、正解ではありません。
『えぇ~!だって、今までさんざん、
ちゃんと歯みがきをしなかったから虫歯になった、
って、歯医者に言われてきましたけど!』
確かに、
『ちゃんと歯みがきしないから、虫歯になるんです』
って、説明している歯医者も多いんですが、
虫歯は、歯みがき、歯ブラシでは、予防できません。
じゃぁ、どうすれば虫歯を予防できるんでしょうか?
虫歯ができるメカニズムを見ていきましょう。
まず、たくさんの虫歯菌が歯にベターっとくっついていても、
それだけでは、虫歯にはなりません。
虫歯菌が直接、歯を虫歯にすることはありません。
虫歯ができてしまうのは、
われわれが虫歯菌にエサを与えるからです。
そのエサというのは、糖質です。
糖質、と聞くと甘い物を思い浮かべますが、
甘い物だけではありません。
私たちのたべている、ごはんやスナック菓子、
イモ類などにも糖質は含まれます。
私たちが食事をすると、虫歯菌も糖質を食べます。
そして、私たちのお口に中で、
おしっこやうんちをします。
それが酸です。
その酸で歯がとけるのが虫歯です。
実は、私たちが食事を始めた瞬間から、
お口の中は、酸だらけになり、
みるみる歯の表面がとけていっています。
しかし、食事が終わり20分くらい経つと、
唾液の中の成分によって、
とけた歯の表面が修復されます。
よって、
規則正しく食事をしている人の場合は
こういうふうに、唾液によって歯が守られます。
しかし、いつもだらだらと何かを食べている人の場合は、
このようになってしまい、
だえきが、歯をもと通りにできないんです。
要するに…
こんな人でも、
虫歯菌が少ないからといって、
安心して、だらだらと食べていれば、
絶対に虫歯になります。
歯をみがくころには、歯は溶けていて、
必死で歯をみがいても遅いんです。
極端なことを言えば、こんなタイプの人でも
お肉や野菜だけを食べて、糖質を一切取らなければ、
まったく歯をみがかなくても、虫歯にはなりません。
糖質がお口に入ってこないので、
虫歯菌の食べるエサがありませんから、
お口の中に、酸がばらまかれませんからね。
詳しくはコチラ➡http://free-dentist.com/tooth-decay/
結論
虫歯を予防するのは、歯みがきではありません。
あなたの食べ方です。
注意して下さいね。
いつも、あめちゃんやハイチュウを口の中に入れてる人、
ペットボトルのジュースをちびちび飲んでる人、
スナック菓子を食べながらパソコンやテレビを見てる人、
こんな人は要注意です。
サッサと飲みきる、サッサと食べきることを心がけて下さい。
一つのケーキを大事に1時間かけて食べるより、
15分で何個でも食べて下さい。
ペットボトルのジュースを飲んでキャップを閉めたら、
次にキャップを開けて飲むのは2時間後にしてください。
虫歯を予防するのは、
歯ブラシ、歯みがきではありません。
あなたの食べ方です。
お口の中に、休憩時間をたくさん取って下さい。
読んでいただきありがとうございました。