歯医者って、なんでそんなに回数がかかるの?
2018/12/04
今日も30分待って、治療はたったの5分…
先生、忙しそうなので、話をききづらい…
なんで、こんなに何回も何回もかかるの?
多くの人が思っている、
そんな疑問にお答えします。
みーんな、まとめて一回で治療してください!
そう言いたい人も多いんじゃないでしょうか?
現代人は、忙しくて時間がありません。
ましてや、歯医者なんて何回も行きたくないところ。
なるべくなら、いっぺんでやれるだけの事をやってほしい。
誰もがそう思うでしょう。
では、歯医者側の意見を書いていきますね。
話したり、見るだけでは終わらない。
歯医者の場合は、ほとんどなにかしらの処置をします。
見るだけ、話すだけ、ではありません。
ですので、一応、予約制にするのですが、
それでも、なかなかスムーズにいきません。
どこの歯医者も予約制にして1時間に3人くらい、
だいたい20分に1人の割合で予約を取りますが、
朝から晩まで予約通りに進行する事は、まずありません。
飛行機で例えると、目的地に定刻通りに着かないようなものです。
突然に来院される方
そのなかに、予約なしで来られる方、急に痛んで来られる方、
がいらっしゃいますので、
余計に予定通りに行かなくなるんです。
『時間がないから、今すぐに治療してくれ』
ってひともたまに来られます。
予期せぬ出来事が起こる
簡単にできると思っていた処置が長引いたり、
予測していたよりも、お話や、ご説明に時間を要したり、
歯科機材にトラブルが生じたり、色々な事が起こります。
サッとできない治療の方が多い
1本の歯の治療期間の目安としては、
削って詰める浅い虫歯なら、1回で終わります。
虫歯が深く、痛みが出ない事を確認する場合は2~4回、
虫歯が深すぎて神経を取らなければならない場合は、
5~10回くらいの通院が必要、と考えておいて下さい。
歯の内部の治療、いわゆる歯の神経の治療について、
以前にまとめましたので参考にしてください。
外注しているものが多い
差し歯やかぶせものなどは、歯科技工士に外注していますので、
型を取ってから、1週間ほど、かかります。
保険診療ルールがある
例えば、週に1回の通院ペースで
3ヵ月間かかる治療を、1ヶ月で終わらせるには
週に3回のペースで通院することになります。
そうすると、その人の1か月分の治療費は単純計算で、
3か月分の治療費がかかっていることになります。
国の行政は1ヶ月分のひとり当たりの治療費のデータを見て、
ひとりひとりの1か月分の治療費が高い歯医者を指導します。
通院回数を少なくするために、
1回の治療に2~3時間かけて、
まとめて治療をしてあげている歯医者は、
国から指導を受ける可能性が大きくなります。
『指導』と書けばやさしいイメージですが、
実際は『取り調べ』みたいなものです。
歯医者はいつもその指導を気にして治療しています。
指導を恐れながら治療しています。
患者さんにすれば、保険のルール?
なんですか?それは。
わけがわかりませんよね。
歯医者によっては、保険治療でも
集中してやってくださるところもあるようです。
かかりつけの歯医者さんに相談してみて下さい。
まとめ
患者さんからすれば、何回も通わずに、
少ない回数がいいに決まってます。
でも、国がくだらない制限をして、
いつも歯医者はそれを気にしている。
これは事実です。
今日はここまで。