虫歯はどうやって予防するか知っていますか?
2018/11/30
歯みがきを、ちゃんとしないから、
虫歯になった、と思っていませんか?
でもね、もっと大事なことがあるんです。
では、虫歯ができるのは何故でしょう?
いつも食後に3回歯をみがくのに、何で虫歯になるの?
患者さんに虫歯の存在を教えてあげると、
「え~?毎日ちゃんとはみがききをしているのに…」
という反応が返ってくることがあります。
実は、虫歯菌がべったりと歯にくっついていても、
そのままでは虫歯になりません。
というと、逆にまた『え~!』と返されます。
そうなんです。虫歯菌自体は、何もしません。
虫歯菌が直接、歯を溶かすわけでもなければ、
虫歯菌が直接、虫歯を作るのでもありません。
虫歯が起こるのは、我々が虫歯菌にエサを与えるからです。
そのエサというのが、糖質です。
糖質が口の中に入ってくると、虫歯菌も一緒になって糖質を食べます
そして、人間でいう、おしっこやうんちのような排泄物を出します。
そう、それが虫歯菌の出す酸なのです。
その酸によって歯の表面は溶かされて虫歯になるのです。
糖質、と聞くと、チョコレートやケーキのような甘い物を
思い浮かべますが、じつは、
ごはん、
うどん、
パスタ、
そば
パン
ラーメン
スナック菓子
せんべい おかき
その他
ありとあらゆるものに、糖質は含まれます。
ということは、糖質を取らなければ虫歯にはならないの?
そうです。虫歯菌の食べるエサがないので、
お口の中に酸ができませんから、虫歯にはなりません。
現実的ではありませんが、
毎日、タンパク質だけを食べていれば、
歯みがきしなくても虫歯になりません。
われわれの先住民族(狩猟民族)の歯の化石に、
虫歯が発見されていないのは、
このことが関係していると考えられています。
そのころは、マンモスを食べてたわけですからね。
われわれ、ヒトという種の歯に虫歯が発生したのは、
1万年前、農耕民族になってからだと考えられています。
だから、食べる時間を考えましょう!
私たちが食事をすると、歯の表面は、
みるみる溶かされていきます。
でも、いったん溶けた歯の表面を、
唾液の成分が元に戻してくれています。
ただし!これには『時間』という条件が付きます。
口の中から糖質がなくなって、
20~60分たってからなのです。
だから、いつまでも、
ダラダラと食べてたら、ダメなんです。
歯みがきだけを頑張ってもダメです。食べ方も見直しましょう。
虫歯になりやすい人のパターン
スナック菓子を食べながら、何時間もゲームするとか、
ペットボトルのジュースを飲みながら、
長時間パソコンいじるとか、
いつもチュッパチャップス(あめ)をなめてるとか、
ハイチュウがいつも口の中に入ってるとか、もう致命的です。
歯をみがくころには、もう歯の表面は溶けてます。
ケーキ1個を大事に1時間かけてたべるよりも、
短時間で好きなだけ食べて下さいね。
ダイエットには気を付けて。
虫歯になりにくい人のパターン
口の中に食べ物を入れる時間を規則正しくしましょう。
歯みがきをしても虫歯が減るわけではありません。
原因となる細菌の数は減らせますが、
ただ、それだけではダメな理由、わかりましたよね。
なぜならお口の中にはものすごい数の虫歯菌が存在し、
歯みがきで完全に取り除くことは不可能です。
また、胃のピロリ菌みたいに、完全に駆除できません。
虫歯菌がいても、虫歯にならない環境に、
食べ方を考える必要があるのです。
糖質が口の中にある時間を短くして下さい。
「甘いものは食べるな」というわけではありません。
僕も甘い物は嫌いではありません。
しかし、甘いものを食べたいならば、
食べる時間、回数を意識する必要があります。
虫歯菌は糖質を食べて酸を出します。
だから、糖質がお口の中にある時間が長ければ、
長いだけ、歯の表面が溶かされてしまいます。
甘いものを食べるなら 時間を決めて食べる。
少しづつではなく、食べきってしまうこと。
これが虫歯のリスクを減らしながら
甘いものを食べるヒケツです。
今日からご家族で、実践してみて下さい。
それと、飲み物にも注意しましょう。
これを見て、覚えておいてく下さい。
パソコンいじりながら、家族でドライブや旅行で…
ペットボトルのジュースを一日かけて飲んでたら、
すごくマズイですよ。あなたや、あなたのお子さんは大丈夫?
営業や外回りで、毎日、缶コーヒーを
何本も飲んでいるあなたも、注意して下さいね。
味わいたいお気持ちはわかりますが、
なるべくサッサと飲んでしまいましょう。
コチラにも詳しく書きました
➡知ってた? 実はこんなに多い砂糖の量! ダイエットのかたも必見!
今日はここまで。